イタリアでコロナの感染者数と死者数が増えているのはご存知ですか?
実は、中国に次いで2番目の数なのです。
それによりイタリアで医療崩壊が叫ばれるようになってきました。
しかしそもそもなぜヨーロッパで、なぜイタリアで拡大して、医療崩壊が起きたのでしょうか?
イタリアの医療崩壊はなぜ?新型コロナで何が起きている?
イタリアの医療現場で起きている医療崩壊ですが、なぜそうなってしまったのでしょうか。
感染が判明したときから積極的な検査を実施してきたイタリア。
5万4千件もの検査をしたと言われています。
優先順位を付けず、軽症者でも受け入れていたので肝心の重傷者を受け入れられない現象が起きてしまい、結果として病床が満杯に。
病床数が日本より少ないと言われるイタリアでは、死者が多数出る要因の一つとなりました。
また、医師や看護師の圧倒的不足も関係しています。
医師数は日本より多いのですが、手当り次第治療していたら肝心なところに手が回らない感じですね。
そりゃパニックにもなりますし、過労も心配です。
なぜイタリアで新型コロナが蔓延したのか
イタリアで新型コロナが蔓延したと思われる事実がいくつかあり、
- 社会構造
- 国民の性格
- 生活習慣
- 政府の失策
が言われています。
イタリアの社会構造
実は、イタリアは世界第2位の高齢人口構成なんです。
高齢人口構成とは、総人口に占める高齢者の割合のこと。
世界1位は我らが日本で、2018年には28%になりました。
2位のイタリアは23%、ちなみに3位以下はポルトガルが22%、ドイツが21%です。
高齢者が新型コロナに感染すると、重篤化しやすいと言われています。
イタリア国内での感染者は、63~95歳が多数を占めることが発表されており、高齢化が進んでいることが感染拡大の大きな要因の一つです。
イタリアの国民の性格
イタリア人=陽気、と思うのはもはや世界常識でしょう。
楽天的な国民性で、今回の新型コロナも、遠いアジアの国の話だからと気に留めていなかったと言われています。
私がイタリア人でもそう思っちゃいます。これは確かに仕方ないのかも。
イタリアの生活習慣
イタリア人は、他のヨーロッパ諸国よりも物理的な距離感が近いです。
挨拶代わりのキス、ハグは当たり前。
普段は素敵な習慣なのですが、バイオ的観点から言うと、仇になってしまいました。
イタリアの政府の失策
イタリア北部では金融業が盛んであり、中国人の行き来も激しい地域です。
また、新型コロナ発生地であるロンバルディア州は中国人に近年人気の観光地。
ドゥオーモ、スカラ座など有名な建造物が数多く存在しています。
年間で中国人観光客は320万人とも言われるため、THE 観光地のイタリアは特にヤバいことは素人でも分かりますよね。
感染が判明した当時、中国人や中国人との接触を防ぐ対策は採られましたが、肝心の国民への地域感染対策はなされませんでした。
よって、国内での感染が拡大したと見られています。
イタリアの新型コロナによる医療崩壊は日本も他人事ではない!
イタリアでの新型コロナ拡大の要因のうち、日本でも関わりがありそうな項目は
- 積極的な検査
- 観光地であること
です。
検査が不十分だから潜在感染者がいるはず。もっと検査をすべき。
との意見を出している専門家も居ますが、イタリアの先例を見ると、短絡的な意見であると思えてしまいます。
クルーズ船乗客の下船時の検査はすべきだったと国民全員思っていると思いますが、やみくもに市中病院で検査をしていたらどえらいことになりますよね。
また、観光地であることについては、やっと、中国と韓国からの入国制限がなされました。
日本はイタリアと異なり、外出規制や子供の休校措置がまず行われましたが、本来は同時に行われるべき対策であったと思われます。
これについては、橋下徹元大阪市長らが
楽観視していたWHOが悪い
と言っていますが、ほんとその通りです。
WHOと中国の「仲の良さ」も話題ですが、日本は日本でしっかり自衛していかないと我が身を守れませんよね。
まとめ
イタリアの国民性以外は日本も共通項が多いです。
医療崩壊してしまっては、他の病気で困っている方も共倒れになりますし、医療従事者のオーバーワークにもつながります。
手洗いマスクで自衛し、まずは各々が気をつけるべきで、受診目安になってから医療機関に行くという分別をつけることが大事ですね。