未だ猛威を振るう新型コロナウイルスが、日本にも大きな影響を与えています。
発生源の武漢には、実はとある研究施設があり、そのことに起因して
ウイルスのパンデミックは人為的発生ではないか
とささやかれています。
なぜそう言われるのか調べてみました。
新型コロナウイルスは兵器用だった?

新型コロナウイルスの流出説
中国当局は、今回のコロナウイルスについて「海鮮市場で売られていた野生動物」が原因であるという見方を示しています。
市場で売られているタケネズミ、アナグマ、コウモリなどが該当の野生生物です。
新型コロナウイルスの発生源は武漢ですが、実は、武漢には研究施設があります。
なんと、その施設から敢えて流出させたのでは?との見方があるのです。
「流出説」の根拠は、海鮮市場から約30キロ離れた武漢市内の研究施設。この施設は、国際基準で危険度が最も高い病原体を扱える「バイオセーフティーレベル(BSL)4」に位置付けられるが、英科学誌ネイチャーが2017年2月に「病原体が流出する恐れ」を警告していた。
JIJI.com
ここからワシントンポストは
この施設は中国の生物兵器計画に関係し「新型コロナウイルスが流出した可能性がある」というイスラエル軍元関係者の分析を伝えた
JIJI.com
との報道により、兵器用だという見方が登場しました。
また、中国国内の報道でも
インドの研究者も「人がウイルスをつくった」という推論をネット上に投稿
JIJI.com
して話題になりました。
中国国内でも、施設の実験用動物の管理がずさんであると批判が出ているため、外部から流出説が出る状況も仕方ないかもしれません。
新型コロナウイルスの流出について中国当局のコメント
2月4日の共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は2ページにわたる長文で
「コロナウイルスを人為的につくることはできない」
と発表。
施設の研究者、石正麗氏も
「新型コロナウイルスは(施設と)関係がないと命を懸けて保証する」と訴えている。
との報道も。
実際には、本当に兵器用ウイルスでは無いのかもしれません。
しかし、ウイルス蔓延に警鐘を鳴らした医師を処分したり、情報を公開しない中国当局への不信感がここに来て急激に高まっているのは事実です。
新型コロナウイルスはカナダから中国が持ち込んだ説

新型コロナウイルスが発生した武漢にある研究施設
先述の施設は
中国科学院の「武漢国家生物安全実験室(National Biosafety Laboratory, Wuhan)」(以下「武漢NBL」)
といいます。
武漢は1108万人が住んでおり、中国8番目の大都市。
その武漢市の市街区から直線で15キロ程の距離しか離れていないこの施設では
エボラ出血熱のウイルスを含む自然免疫原性ウイルスや、その他新たに発見されたウイルスの研究が行われています。
これは、SARS発生の反省から建てられました。
大都市近くにこんな施設があるなんてめちゃくちゃ怖いですよね。
SARSが広がった原因は?
2004年に大流行したSARSですが
中国政府「衛生部」は2004年7月に「学生の規則違反によりSARSウイルスが実験室から流出したことが原因だった」との調査結果を発表
現代ビジネス
しています。
蔓延は、管理がずさんであったことに起因しています。
新型コロナウイルスはカナダから中国に持ち込んだと言われるのはなぜ?

中国出身でカナダの研究所で働いている学者により、持ち込まれたという疑いがあるからです。
カナダ在住のウイルス学者で中国国籍の邱香果(Xiangguo Qiu)は留学先のアメリカのヒューストンやカナダのマニトバで、がん研究をしていました。
その後、カナダの国立微生物研究所で特殊病原体計画のワクチン開発と抗ウイルス治療部門の責任者になったXiang。
この研究所では、エボラウイルスやエイズウイルス、炭疽菌などを含む人類や動物にとって極めて致命的はウイルスを保管・研究しています。
彼女自身は、エボラ出血熱の治療薬であるZMappを共同開発し、一躍有名になりました。
しかし、2019年7月にカナダ警察に連行されたXiangと夫ら3名の学者たち。
2019年3月に、北京へウイルスを密輸した容疑が原因です。
中国には、武漢NBLの他に中国農業科学院ハルビン獣医研究所もありますが、仮に持ち込まれるなら、中国科学院傘下の武漢NBLの可能性が高いです。
今回のパンデミックも、Xiangらスパイの手で中国へ持ち込まれ、研究途中に誤って外部へ出たのではないかと言われています。
まとめ
あくまで今回の記事内容は仮に言われていることで、全くでたらめなのかもしれません。
しかし、SARSの前例があること、中国という国の内情を考えると、完成に嘘だと思えないのが苦しいところです。