中国・武漢から広まった新型肺炎のコロナウイルス。
このパンデミックで広まっているのは病気だけではありません。
主にヨーロッパで、アジア人に向けた人種差別の意識が広がっています。
病気が仮に収束しても、人々の差別意識は収まるのでしょうか。
コロナウイルスのアジア人差別って何?
ご存知の通り、中国から広がっている新型肺炎コロナウイルスですが、
中国人と他のアジア諸国の人々の見分けがつかないヨーロッパ系の国々で、見た目による差別がされています。
例えば、フランスのパリでは
新型ウイルスの感染者が複数確認された仏パリでは、今週末にアジア人街で予定されていた春節(旧正月、Lunar New Year)のパレードが延期された。30日の主催者発表によると「衛生上の理由」から2〜3か月延期されるという。
Newsweek japan
さらに、この延期理由だけではなく
「侮辱によってぶち壊しにされないため」
という理由もあるようです。
フランスのみならずイタリアでも
サッカー少年が
「コロナに感染してしまえ」
と暴言を吐かれたよう。
これは明らかにダメですよね。
コロナウイルスのアジア人差別で広まった「私は保菌者じゃない」
これだけの広まりに戸惑いを隠せませんが、Twitter上で、敢えて宣言する動きも出てきました。
#私は保菌者じゃない
とのツイートです。
しかし、現時点ではコロナの初期症状は風邪症候群と似ていますし、保菌者かどうかも分かりません。
そのようにツイートすることはあくまで気休めでしかありません。
しかし、ツイートしないと露骨に差別される今の現状では、特にヨーロッパに住むアジア系の皆さんにとっては防衛策にもなるという、恐ろしい状態な訳です。
コロナウイルスのアジア人差別で中国日本はどんな感じで言われてる?
中国が日本が、と国を断定するのではなく、アジア系は一緒くたに差別されているのが今回の問題点。
見た目が似ているので、フィリピン人もアジア系で一緒にされることも海外だと結構ありますよね。
パリで働く中国人の女性は
「買い物をしていたら何メートルか先で、高齢カップルがアジア系レジ係の接客を拒否し、母国に帰れと言い放った。レジ係の女性はショックで泣きだした」
Newsweek japan
という報道や
男性が生肉を食べている動画をアップして「中国人が新しい病気をつくり出しても驚かない」
というツイートをする人まで。
また、同じアジアでも
ベトナムでは
「あなた方の国が病気を広めたので、われわれは中国からの客へのサービスを提供しない」と英語で張り紙したホテルまで出現
しています。
中国人=コロナ、アジア人=コロナ
という短絡的なネガティブイメージが先行しており、全く関係のない人まで被害を受けています。
コロナウイルスのアジア人差別のリアルな反応は?
アジア人の反応
まとめ
どうしても病気の収束に意識が行きますが、差別意識の収束はもっと根深いと考えます。
元々、イエローモンキーと言われて差別されやすいアジア人へのことですから、これを機に過激なレイシズムが広がらないことを祈るばかりです。